川口の金色を愉しむ
金鍍金(きんめっき)や真鍮(しんちゅう)などの金属の色を指し、「きんいろ」と読む黄金の色とは別の色とされる。
鍍金は金属などの表面を別の金属の膜で覆う高度な技術で、日本には仏教とともに伝わったとされる。
寺院や神社に代表される伝統建築においては、日常では使われない専門的な部位があり、魔除け厄除けなどの宗教的な意味合いや装飾などの意味合いとして、金色が用いられているそう。
日本の伝統色の一つ(#e6b422)。
唐破風棟鬼飾り(鎮守氷川神社)
唐破風の棟に設置される鬼飾りのことを指す。
隅棟(すみむね)鬼飾りと同様に地上から見上げた際に最も近い位置にあり、向きも正面を向いているため、存在感が大きい棟飾りのひとつ。
鎮守川口氷川神社
ヤマタノオロチを退治した神話で知られる「スサノオノミコト」をおまつりすることから、厄除け・除災招福の御神徳があらたかである。
川口市青木5-18-48
SR「南鳩ヶ谷駅」から徒歩20分
扁額(錫杖寺)
建物の門や鳥居などの高い位置に掲出される額(がく)や看板を指し、書かれている文字はその寺院や神社名であることが多い。神社に掲げられている額を「神学(または社額)」、寺院に掲げられている額を「寺額(または山号額)」という。
錫杖寺
天平12年(740年)に行基菩薩がこの地に草庵を結んだことからその歴史が始まる。かつて「御成門」と言われ、将軍のみ通ることが許された山門があり「宝珠山」と書かれた扁額が掲げられている。
川口市本町2-4-37
JR京浜東北線「川口駅」東口から徒歩13分
常香炉(金剛寺)
参拝者がお香を焚いて浄化や供養を行うための大きな香炉のこと。
香炉自体には香を焚くための容器があり、その下には煙や灰がたまるための底部がある。香炉のデザインや装飾はその寺院の伝統や信仰に基づいており、細部の装飾が施されている。
金剛寺
室町時代の中頃に中田安斎入道安行(やすゆき)によって開創される。「安行苗木開発の祖」として知られる吉田権之丞や「お灸の寺」として広く知られている。
川口市安行吉岡1361
JR京浜東北線「西川口駅」東口からバスで25分
「吉岡(安行吉岡)」下車・徒歩5分
隅木飾・垂木飾(吉祥院)
すみぎは隅棟の下に配される飾。
もとは先端部の腐食を防ぐことを目的だったが、社寺建築の洗練化にともない、装飾としての役割を持つようになる。たるきも同様に木材の痛みを防ぐ目的から装飾品として発展した。
吉祥院
文明2年(1470年)に荒川(旧入間川)の清域に堂宇が建立されたと伝えられている。毘沙門天をご本尊とする寺で七福神の中で「財宝の神」として大切なものを守護している。
川口市南町2-6-8
JR京浜東北線「川口駅」西口からバスで8分
「南町」下車・徒歩3分
問い合わせ
川口市観光物産協会
川口市川口1-1-1 キュポ・ラ本館棟5階
TEL:048-228-2111
※お出かけの際は公共交通機関をご利用ください。
※お出かけの際はマナーを守って愉しみましょう。
※御祈祷や御朱印、お灸などの開催日は事前にお調べいただくか、各社寺・神社へお問合せください。